発表会でのマナー

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以前勤めていたピアノ教室では、大きなホールでフルコンサートピアノを使用しての豪華な発表会と、中規模な発表会とを年に計2回のペースで開催していました。

たくさんの先生を抱え、生徒さんの人数もたくさんいたし、華やかな発表会で、子供たちにとっても大変すばらしい経験になっていたと思います。

しかし、長丁場にもなる発表会で、遊びたい盛りの子供たちはなかなかじっと最後まで座って聴いていることは難しいようで・・・

会場内を走り回ったり、演奏中に頻繁に出入りしたり、おしゃべりしたりと

正直なところ、心の中で

・・・カオス!!!

と思わずに入られない状況に。

しかし、終わってみて考えたところ、私たちがきちんと発表会のときのマナーについてアナウンスができてなかったのではないかと反省しました。

そこで今回は、発表会のとき、これは守った方がいいのではないかという基本的なマナーのことを3点お知らせしておきたいと思います。

① 演奏中は会場内から出入りしない

意外と皆さん知らない!?というのも、子供たちのみならず、親御さんたちも結構どんどん出たり入ったりしているのですよね。

会場に出て、人前で演奏するのはとてもとても緊張します。

頑張って練習した成果を最大限発揮しようと、集中し、心臓ばくばくで舞台に上がっています。

客席からの音というのは、案外舞台の上からもよく聞こえるので、小さな咳払いさえ気になるときもあります。

ですから、どうか演奏中はできるだけお静かに

ドアを開けると明かりも入ってきますし、音もします。

トイレや息抜きにどうしても出入りしたい場合は、曲と曲の間で素早く行いましょう。

子供たちも、自分の演奏まで時間があるときや、出番が終わった後はつい気が緩んで、仲良しのお友達とはしゃぎたくなってしまうのですが、ぐっとこらえてもらって、どうしてもお話ししたい場合はロビーで静かに話すのがベターですね。

② 帽子やコートは脱ぎましょう

観客席では帽子、コートの類は外しておきましょう。

「私はあなたの演奏をしっかり聴きにきましたよ」

という姿勢の表れでもあります。

また、帽子を被っていると後ろの席の人が見づらくなってしまうこともあります。

どうしても事情で外せないときは、できるだけ端の席に座る、後ろの方に座るなどしましょう。

③ 撮影可能かは事前にチェック

演奏中の撮影ができるかどうかは発表会の主催者側の基準に従いましょう。

大きな会場で発表会されている教室は、親御さん側での録画・録音について何らかのアナウンスがあるものと思いますが、もしなかった場合は事前に確認しておくと良いと思います。

機材からの音・光が演奏に与える影響(先ほども書いた集中への阻害)がありますので、写真のフラッシュは切り、録画するときは、できるだけ気にならないような工夫をして撮影しましょう。脚立を立てての撮影や、手を高く上げてスマホで撮影するのは、後ろの席の方の鑑賞の妨げになるので避けましょう。

以上の3点はとても基本的なマナーですので、お友達の発表会を見に行くときなどにも心に留めて、気を付けると良いと思います。

他にも、舞台で演奏するときは、女の子は必ずドレス、男の子はスーツ、と指定しているお教室もありますが、私個人としては限定する必要はないと考えています。

曲の世界観を表現するために服装をコーディネイトするのも良いし、多様性が重視される昨今、性別によって着るものを限定するのもナンセンスです。2010年にショパンコンクールで優勝したピアニスト、ユリアンナ・アヴデーエワさんも、スーツで演奏してしらっしゃいましたね。優美で力強い演奏をしている姿が大変かっこよかったです。

のらぼーなでの発表会はとてもとてもアットホームなので、出る方も聴く方も肩肘はらず楽しんで欲しいですが、それでもやはり、発表会は今まで頑張った成果を見てもらう場ですから、基本的なマナーは守って、皆が気持ちよくいられるのが一番だと思います。

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