おさるのジョージと自己肯定感

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2歳の娘のお気に入りは「おさるのジョージ」です。

小さなおさるが、仲良しのきいろいぼうしのおじさんと暮らす様子を描いた絵本で、娘は原作の絵本もアニメも大好き。

ジョージは人間たちと暮らすなかで、楽しいことを次々と発見し、幸せに暮らしています。

ジョージはとってもしりたがりやのおさる。

やってみたいこと、知りたいことがあると、どうにも手を出してみないと気がすみません。その過程で、困ったことになることもしばしば。ものをひっくり返したり、ぐちゃぐちゃにしたり、迷子になったり。

娘と一緒に物語を楽しんでいていつも感心するのは、登場する大人たちの寛容さです。

きいろい帽子のおじさんは、ジョージが壁にペンキで絵を描いても、デパートで勝手にいなくなっても、怒らない。

本当に、怒らない。

怒らずに、まずジョージの気持ちを認めたうえで、「次に壁に絵を描きたくなったときは、ひとこと声をかけてくれよ」と言うのです。

なんて気持ちに余裕があって、寛容で、素晴らしい大人なんでしょう。きいろいぼうしのおじさん。

ほかに登場する人々も、ジョージの行動をとてもポジティブに捉えて、「素晴らしいね!いいね!」と言ってくれるのです。まあ物語ですから、実際の現実ではおさるが起こすアクシデントをこんな風にすべて前向きに見てくれる人は多くはないかもしれませんが、日々2歳児に振り回されている私は、物語の中のキャラクターのポジティブな意見に、なんだかとても救われるのです。

「あなたの意見は素晴らしい!」「それって最高!!」

ジョージのお話の中では、こういうセリフがとっても多いです。

そんな風に常日頃から声を掛けられ育った子供のこころは、強くしなやか。

日本人は皆、謙虚で控えめな人が多く、私にはこんないいところがあるとか、長所はここ!と胸を張って言える人は少ないと思います。自分にも、我が子にも、できてないところばかりについ目が行きがちで、厳しいことを言ってしまったり。

また日本人は、自己肯定感が諸外国と比べ低い傾向にあります。

自分自身を認め、自信を持って生きていくために、幼いころから自己肯定感を高めて「私は頑張っている!きっと大丈夫!」と思えるマインドを育てていきたいですよね。

そのための周りの声掛けのヒントを、おさるのジョージという絵本から見つけられるように思います。

ピアノの練習でも、どうしてもミスにばかり意識が行きがちですが、親御さんには「今の音とっても良かった!」とか「頑張りがすごく表れてる!」とか、子供達には意識してポジティブな言葉をかけてあげるといいですね。

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